高速バス・夜行バスの車両

高速バスは車両のタイプで乗り分けよう

バスのタイプにはいろいろとありますが、高速バスで使用されているバスはほとんどが大型バスとなります。中には中型や小型の車両で運行している場合もありますが、そういったバスは例外中の例外です。一般道路を走行できる車両は車両運送法で全長12メートル、全幅2.5メートル、全高3.8メートル以内と決められており、大型バスもこのサイズ以内の車体サイズに限られます。その限られたサイズの中でいかに機能的で快適な空間を実現できるかが高速バスや夜行バスには求められています。

 

そのためバス車両の種類には、荷物を床下のトランクルームに収容でき、見晴らしのいいHD(ハイデッカー)、さらに収容力とアイポイントを高めたSHD(スーパーハイデッカー)やSDD(セミダブルデッカー)、乗客数と座面の高さを追求したDD(ダブルデッカー)など、様々な種類のバスがあります。

 

そのハード面に加えて、車内のシート配列や装備などのソフト面は、使用するバス会社独自の仕様で製作されています。シート配列だけでも、左右2+2の4列、それぞれが独立した1席の独立3列、片側2+片側1の3列、前部は独立3列で後部は4列になっているタイプなど様々なシートタイプがあります。さらにシートピッチが加わると同じバスでも全く違う車両となります。

 

DD ダブルデッカー

やっぱり眺めがバツグンの2階席を選びたい!

DD(ダブルデッカー)とは2階建てバスのことで、1980年代に欧米のDDがデラックス観光バスとして輸入され普及し、その後高速バスや夜行バスにも導入されて人気を呼んだ車両です。室内高は犠牲になりますが、1台の乗車人数が他のバスタイプよりも多いため、関東や東海、西日本などJR系バス会社や近鉄バスなどでよく使用されています。

 

SDD セミダブルデッカー

ぜひ乗りたい高速バスでは稀少なボディタイプ

SHD(スーパーハイデッカー)のフロアを運転席の上まで伸ばして、客席をフロントガラスまで近づけたのがSDD(セミダブルデッカー)です。現在は三菱ふそう・エアロクイーンだけが生産されている高速バスでは稀少なタイプの車両になります。特に1列目はパノラミックな車窓を満喫でき、室内もSHDと同様の高さがあり開放感に優れています。

 

SHD スーパーハイデッカー

仕様が多彩な夜行長距離バスの主力タイプ

高速バスの中でも夜行便の多くの路線と、昼行便にも採用されているのがSHD(スーパーハイデッカー)タイプです。全高が3.54メートル〜3.6メートルと視界も高く、室内高も1895mm〜2000mmと居住性に優れています。また、床下スペースも広く、トランクや乗務員の仮眠室に利用できるといった利点もあります。前後10列の3列シートや9列の4列シートなど座席の配列もバラエティに富んでいます。

 

HD ハイデッカー

中距離・近距離路線の高速バスで多く採用

全高を3.3メートル前後に拡大して、SD(スタンダードデッカー)より床面を200mmほどかさ上げした車両がこのHD(ハイデッカー)です。タイヤハウスがなくなりトランクも拡大されているため、1980年代から高速バスに普及しました。現在は昼行の中距離・近距離4列タイプ、一部夜行便に3列タイプが使用されています。